小説

 アルケミスト 夢を旅した少年   パウロ・コエーリョ

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)作者: パウロ・コエーリョ出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1997/02/21メディア: 文庫購入: 65人 クリック: 692回この商品を含むブログ (242件) を見る ずっと読みたかった本です。 本屋で見かけたので、「今がタイ…

 2011 まとめ。

1月 ・ノルウェイの森(上・下) 村上春樹 ・みんなが幸せになる ホ・オポノポノ2月3月 ・百瀬、こっちを向いて。 中田永一 ・いたずらの天才 池田正昭4月 ・洗面器でヤギごはん 石田ゆうすけ ・私は私。そのままの受け入れてくれるか、さもなければ放っと…

 ダライ・ラマに恋して   たかのてるこ

「執着ほど苦痛をもたらすものはない」と仏陀は教えを説きました。 チベット文化圏では一昔前まで、一夫多妻や一妻多夫という文化があり、男女共に離婚・再婚が複数回あるというのも特別なことではありませんでした。一夫多妻や一妻多夫が生まれた背景には、…

 おめでとう   川上弘美

友達っていいなって再認識するこの頃です(笑) エレカシのライブ行きたいな。誰か一緒に行こう?? 川上弘美さんの短編集「おめでとう」の中の「天上大風」という作品の中に、『定見』について触れている。 そもそも私は、ものごとに対する定見というものを持…

神様  川上弘美

川上さんが書く神様なら、居てほしいな。 この作品は彼女のデビュー作。 (余談だけど、彼女の作品と言ったら「蛇を踏む」が浮かぶんだけど、その作品で芥川賞獲ってた。) しかし、デビュー作から川上ワールド全開。まさに原点・スタートという感じがする。…

 沖縄 空白の一年 1945-1946   川平成雄

これはただ、私が覚えておくために書きます。 沖縄に「戦後」はあるのか。 1944年。 7月 7日 サイパン陥落。 8月22日 慶良間列島沖にて疎開船撃沈。 10月10日 奄美以南、南西諸島全域空襲。 1945年。 3月25日 米軍、慶良間諸島に艦砲射撃…

 ムーミンのふしぎ。 トーベ・ヤンソン

ムーミンのふしぎ (講談社の創作絵本)作者: 松田素子,トーベ・ヤンソン,スタジオ・メルファン出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る海の色をつかまえようとするムーミンは、スナフキン…

 いちばん危険なトイレといちばんの星空 世界9万5000km 自転車ひとり旅2」 石田ゆうすけ

去年読んだのだけど、石田ゆうすけさんの良さを再認識したので、感想を書いてみよう。と思ったが、感想ではなくなってしまった! 行ってみたい国ベスト4(行ったことない国で。あくまでも「国」で。) 1位 インド 2位 モロッコ 3位 スペイン 4位 グアテ…

 「おやすみプンプン 1〜6」 浅野にいお

職場の先輩に借りたのだけど、、 1巻〜4巻くらいまでは何を描きたいのか本意がいまいち掴めなかったけど、5・6巻は何となくわかってきて、良かった。 「時の流れに身を任せてばかりいると、 ・・・取り返しのつかないことってたくさんあるのよね」 (プ…

 「coyote no.36 May 2009 −海は学校 いまだ知られざる水の島、ハワイへ− 」

ハワイには、 私たちが普段暮らしているこの世界とは、 別次元の世界がある。 今も色濃く残っている。 目に見えないものが、 豊かな力で満ちている。 モロカイに行ってみたいと思った。 モロカイに感じられる空気の中に滞在してみたい。 サーフィンももちろ…

 「人間の土地」 サン=テグジュペリ

空を飛ぶという行為が、今よりも遥かに危険で非日常的な時代。 空の開拓時代。 サン=テグジュペリが見た空と、空から見た地上、そして砂漠。 確かにもう二度と、 現代の私たちには彼が見た世界を見ることはできないだろう。 死と背中合わせに見た世界を。 彼…

 好きになっちゃった アジアの離島

行ってみたい場所を挙げてみよう。 1.ムック島(タイ)…タイ南西部。エメラルドケーブという、泳いで入る洞窟がとてもおもしろそう。 2.ボルネオ島(マレーシア)…なんだかんだ言って、やっぱり行ってみたい。動植物は魅力的だし、ぼられる心配がなく人が優…

 こっこさんの台所  Cocco

こっこちゃんを、私は愛してるんだろうな。 深いところで。 愛はどうしてどこで愛になるんだろう。 こっこちゃんの愛している沖縄とか家族とか、 愛がビシバシ感じられた。 こっこちゃんのレシピも、 いろんな材料が必要だけれど、 少しずつ作れるようになる…

 韓国クール・ワンダーランド  奥原選

正直、韓国=焼き肉・キムチ・辛いってイメージだった。。 だけどこの本を読んで、 韓国のイメージが変わったし、 もっとおもしろく感じられた。 紀行文とはまだ違って、 韓国人の内面とか日本との関わりとかを知ることができた。 韓国人がどうしてこんなに…

 High and dry (初恋)    よしもとばなな

本当に絵本のような小説。 こんな風に人を好きになっていけたら素敵だな。 いつ終わるともしれない2人のストーリーの、 プロローグのようなお話でした。 High and dry(はつ恋) (文春文庫)作者: よしもとばなな出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/07/10…

 行かずに死ねるか! 世界9万5000km自転車ひとり旅   石田ゆうすけ

行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫)作者: 石田ゆうすけ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/06/01メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 51回この商品を含むブログ (30件) を見るLAST FRONTIER 最後の未開拓地 なんて魅…

 目下の恋人   辻仁成

目下の恋人 (光文社文庫)作者: 辻仁成出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/07/12メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (20件) を見る「好青年」 その言葉だけで、私の胸は少し痛い。 恋と愛について綴られた短篇集の中で、 「好青年」という作…

神はテーブルクロス   須藤元気

「人間は考える葦である」と、パスカルは言った。 では、考えない人間はただの葦だろうか。 考えることは大事だ。 考えることにより結果を導いたり、その準備をしたり可能性を探る。 考えることは脳を鍛え、さらに考える力が付く。 そしてなにより考えること…

 母なる自然のおっぱい  池澤夏樹  &  植村直己・妻への手紙  植村直己

池澤夏樹が冒険について書いたものを読み始めて、私はすぐに植村直己のことを思った。 冒険者といえば、私の中では植村直己だった。 そして4ページ目には当然のことのように植村直己が登場し、つまり池澤夏樹は植村直己について書いていた。 私が植村直己と…

 母なる自然のおっぱい   池澤夏樹

「何故、旅をするのか」 旅人であるなら、きっと一度は突き詰めて考えるであろう。 池澤夏樹は人が旅する理由を、人間の原始の姿に求めた。 原始から来るもの、つまり人間は本能で旅をしているのだと。 身の安全や、今日の食料の安心もできないような、事件…

旅学 no.3

旅学 03 特集:キューバ&ジャマイカ出版社/メーカー: AーWorks発売日: 2009/02/01メディア: 大型本購入: 1人 この商品を含むブログ (3件) を見る 昔はどんな紀行文を読んでも、なんとなくいつかはそこに行ける気がしていた。 その土地を旅している自分を想像…

   母なる自然のおっぱい    池澤夏樹

今読んでる小説。ってか論考? 池澤夏樹の本が読んでみたくてさ。 母なる自然のおっぱい (新潮文庫)作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る 難しぃです。 5ページ…

 泣かない子供   江國香織

泣かない子供 (角川文庫)作者: 江國香織出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2000/06/23メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (48件) を見る 江國香織の泣かない子供というエッセイ集を読んでいるのだけど、 どうも気持ちがザワザワして…

新装版 星々の悲しみ (文春文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/08/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (13件) を見る 宮本輝の作品は、「蛍川」「幻の光」そして「星々の悲しみ」という本当の初期作品しか読…

カフーを待ちわびて 原田マハカフーを待ちわびて作者: 原田マハ出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/03/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (44件) を見るこれは多分、沖縄に恋した人が書いた本じゃなくて、沖縄を調べた人が書…

  風の歌を聴け   村上春樹

いつも過ぎてく景色ばかり見てた 不可抗力なスピードで きみが行こうっていった 見渡せば 眩むような世界 優しい背中で聞いていた 途中下車を許して 温かい背中が臆病に 温もりを掴むから これだけで精一杯なら 無防備に愛して 明後日くらいまでなら 指切り…

  キッチン   吉本ばなな

久しぶりによしもとばななの初期作品を読んでみたくなって読んでみた。 「キッチン」は、懐かしかった。 ストーリーは映画も見たことあるしなんとなく覚えていたけれど、久しぶりに読んだなっていう懐かしさじゃなくて、そんな時代だったねっていう懐かしさ…

 なんくるない   よしもとばなな

簡単な感想は ☆ちんぬくじゅうしい・・・涙ボロボロ ☆足てびち・・・・・・・・・かわいい人になりたいなぁ ☆なんくるない・・・・・・・号泣 ☆リッスン・・・・・・・・・・大人も悪くないな 「なんくるない」は特別にすごくよかった。 大好きな人に会いた…

 「落下する夕方」 江國香織

久しぶりに小説を読みました。最近は友達に借りた「バックパッカーパラダイス」「(同)2」「ハワイで大の字」など、旅モノばかり読んでいたので。午後から半日かけて読み終わりました。江國香織の小説は多分「冷静と情熱のあいだ」くらいしか読んだことがな…

 デッドエンドの思い出  よしもとばなな

あとがきを読んで、この物語たちが痛いものばかりだったと知った。それらはとても切なかったが、私にはとても優しい物語だった。人の痛みは人を癒すのかもしれない。 ありきたりな言葉だけれど、人は出会いと別れを繰り返し、胸にいくつもの忘れられない光景…