風の歌を聴け   村上春樹


いつも過ぎてく景色ばかり見てた
不可抗力なスピードで
きみが行こうっていった
見渡せば
眩むような世界


優しい背中で聞いていた
途中下車を許して
温かい背中が臆病に
温もりを掴むから


これだけで精一杯なら
無防備に愛して
明後日くらいまでなら
指切りをしよう


過ぎてく景色のスピードに
やがて掠れてしまうから




という、自分の詩を思い出しました。


難しい批評はできないけれど、


過ぎ去っていくんだなぁと思いました。




風のように
風の中で
あらゆるものが


でも変わらないものもある
自分の中に



風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)



次は「1973年のピンボール」を読んでみたいと思います。