2007-01-01から1年間の記事一覧

 りんご酒。

りんご酒を作ってみました。memo 材料 りんご・・・500g 氷砂糖・・・100g レモン・・・1個 ホワイトリカー・・・900ml 1.りんごはワックスをよく落として、8等分にして芯(濁る原因)を取り除く。 2.レモンは白いわた(苦くなる原因)を取り…

先日、家族3人で井川に行ってきました。 井川へはひたすらくねくね道を行くので、私はほとんどいつも車酔いしてしまいます。今回も案の定ひどい車酔いで、運転は旦那さまに任せきり、私は助手席でスヤスヤしているうちに辿り着きました。 今回は前から気に…

 デッドエンドの思い出  よしもとばなな

あとがきを読んで、この物語たちが痛いものばかりだったと知った。それらはとても切なかったが、私にはとても優しい物語だった。人の痛みは人を癒すのかもしれない。 ありきたりな言葉だけれど、人は出会いと別れを繰り返し、胸にいくつもの忘れられない光景…

 王国 その1 アンドロメダハイツ     よしもとばなな

よしもとばななの本を読んでいると、気持ちが落ち着いてくる。懐かしい場所に、本来あるべき場所に、静かに帰っていくような感じだ。 主人公の雫石は祖母と共に山奥に住み、様々な病を抱えた人達の為にお茶を作る手伝いをしてきた。やがて事情があって山を降…

 800  川島誠

陸上の800mはスタートからゴールまで全力疾走だ。中距離じゃなくて、本当に最長の短距離走だと思う。 私は中学3年間陸上部で800を走った。大会での記録は散々だったけど、あの周りの勢いのある感覚は今も覚えている。広瀬のように計算して走る余裕などなく、…

 バベル

崩れ落ちたバベルの塔が分かちたものは、きっと言葉だけじゃなかった。 分かり合えないことを当然にしてしまったら、疑いと否定だけが残っていた。なのに、バベルの鎖は私達を完全には解放せず、繋がれることを示したりする。もっと上手に繋がれたらと思うの…

 ラヴレター   岩井俊二

届くはずがない手紙を書きたくなる気持ち。きっと誰もがそんな気持ちになることがある。戻らない過去への手紙。 岩井俊二監督の同名映画「ラヴレター」を見たのは、もう何年前になるだろう。ストリーはなんとなく覚えていたけれど、もうほとんどの情景は忘れて…

 愛してる   鷺沢萌

「愛してる」 あぁ、最後の最後にこれを伝えたくて、それまでの長い前置きがあったのだなと思った。この「愛してる」の感覚は、私の中にあるそれとほとんど同じ感覚だった。 たとえば、なんでもない昼下がりにしばらく会っていなかった男友達と偶然出会って…

あいしてる   鷺沢萌

「大切なのは、わたしが誰かを知っているということだ。誰かがわたしを知っているということだ。知るということさえ努力の問題だと思う。「判る」については尚更だ。偶然の繰り返しで判ることなどひとつもない。 憶えていれば、大丈夫なのだと思う。触れた人…

 しゃばけ   畠中恵

仕事あがりに友人と夕食のため待ち合わせをし、私は時間つぶしに本屋に入り、ぼけっと椅子に座っていた。そしたら本棚に畠中恵の「しゃばけ」を見つけたので、ちょっとひっぱりだしてきて、座り読みをした(椅子でね)。この畠中恵の「しゃばけ」は少し前に、…

 熱血ポンちゃんが行く!   山田詠美

「幸福な日々は、厳しい目を持っている女友達と、やさしく自分を見くびってくれる男友達と、少しの不安を与えてくれる恋人に囲まれてこそ、初めて得られるものである」 素敵な言葉だ。 自分が築き上げてきた人間関係を、私は否定したくない。誰かに否定され…

どれだけ語り合っても、理解し受け入れ合えない人もいる。 私ができることは、否定しないこと・自己主張しすぎないこと。それは目標にすぎないかもしれないけれど。 言葉をなくしていくと、やがて言葉を生む思いも生まれなくなり、心は死ぬ。 心は死ぬことが…