kco-832007-12-10


先日、家族3人で井川に行ってきました。
井川へはひたすらくねくね道を行くので、私はほとんどいつも車酔いしてしまいます。今回も案の定ひどい車酔いで、運転は旦那さまに任せきり、私は助手席でスヤスヤしているうちに辿り着きました。
今回は前から気になっていた、ASSO(スペル違うかも)というパン屋さん?に寄りました。パン屋さんと思っていたのだけど、食事もできるようでした。私たちは、イギリス食パンとクリームパン、ヨーグルトチーズパン、自家製ハムの燻製を購入しました。イギリス食パンはトースターで焼くとサクッフワッって感じでなかなかおいしかったです。そしてハムの燻製は本当においしかった。噛めば噛むほど味が染み出てきます。今度通った時は、もっといろんな燻製を試してみたいと思います。
井川は旦那さまのお母さんの出身地です。今はもうお家はダムに沈んでしまいましたが。息子の湊も井川デビューで、一緒にお墓参りしました。
帰りに旦那さまの両親お勧めの、ウームという喫茶店に寄りました。70歳になるご夫婦が20年前にこの場所に越してきて開いたそうです。お店は奥様が切り盛りしているようで、ご主人は側にある広い畑で何やら作業をしておられました。引っ越してきた当時、ご近所の方から野菜をもらってばかりいたのと近くの商店には決まりきったものしか売られていないなどの理由から、だったら自分で育てようと畑を借りて始めたそうです。今ではターサイやパクチーなどを静鉄ストアに出荷するほど。もともと農業をやっていたわけではないから、大根などのポピュラーなものより、物珍しい野菜のほうがうまく育てられるとか。畑には立派なビニールハウスもあって、中ではイチゴを育てているそうです。井川は山間部で気温が低いため、イチゴが採れるのが夏だそうです。あとは近くのスキー場で刈られた羊の毛を頂いて、玉ねぎの皮などで色を染め、帽子などを編まれていました。
ASSOも夫婦でその場所に越してきて開いたお店のようだったけど、どちらにしても相当な覚悟がないとできないと思います。島もそうだったけど、隔離された田舎というのはみんなが家族のようなもの。その絆は強い代わりに、外から入ってきた人間には煩わし過ぎる部分がストレスにもなるようです。井川となると市街からは相当遠いし、何より寒いのがネック。私もウームの夫婦のような暮らしがしたいけど、第一条件は温かいところかな。
もっと人生を長いスパンで考えられるようにならねば。