きみは忘れちゃうんだろう
ぼくも忘れちゃうんだろう
憎しみは消えないのに
愛情だけが形を変えて
ずっと胸の奥に生息するから
暗闇はぬるく
まるで泥の中を歩くみたいに
汚れながらきみを思うのに
きっときみは忘れちゃうんだろう
思い出は車窓からの景色みたいに
過ぎ去っては戻れない
そしてぼくも忘れちゃうんだろう
痛みの影に捕らわれたまま
気付いたら跡形もない