2006-03-11 ■ 詩 きみは忘れちゃうんだろう ぼくも忘れちゃうんだろう 憎しみは消えないのに 愛情だけが形を変えて ずっと胸の奥に生息するから 暗闇はぬるく まるで泥の中を歩くみたいに 汚れながらきみを思うのに きっときみは忘れちゃうんだろう 思い出は車窓からの景色みたいに 過ぎ去っては戻れない そしてぼくも忘れちゃうんだろう 痛みの影に捕らわれたまま 気付いたら跡形もない