死ぬな生きろ。


死ぬな生きろ。



現在会期中の、藤原新也氏の書と写真展です。
(参考、17日のtalk。 http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php



18日までだった会期が今月いっぱいに延期され、
本当はとても行きたいけれど、
今月中に東京に行くことはまだこわいし、
難しいと思う。



彼は今、震災の地にいる。













私が藤原新也を初めてしっかりと認識のは、
04年私が19歳の時に大丸・東京店で開催された写真展「藤原新也の聖地〜旅と言葉の全軌跡」であったと思う。
たまたま見つけて入ったのか、写真展をしらみつぶしに探して連れて行ってもらったのかよく覚えていないけれど、あの会場の光景は今でもよく思い出せる。
この人の写真好きだなぁと思った。



それから私が彼のことをすっかり好きになり、
好きな写真家と言われれば即答で彼の名を挙げるようになったのは21才の時だった。
アジアの旅から沖縄入りし、
その時泊まった那覇の安宿で私は彼(の作品)に再会した。

だらだらと沈没していく若者たちの中で一人だけ、
直感でこの人は私と同じ感覚で旅が好きだろうという人に出会った。
話しかけるとやはり、アジアを旅してきた人だった。
その旅人が手にしていた本が、
藤原新也の「印度放浪」だった。
私は宿でその本を途中まで読み、
旅から帰った後手に入れて最後まで読んだ。




その後、私はどうやって彼の代表作でもある「メメント・モリ」に出会ったのかは覚えていない。
ただずっとなんとなくその本があることは知っていて、
ずっと胸の底のほうに置かれていて、
私は何度もその表紙を繰る。





藤原新也の写真がずっととても好きだったけれど、
ずっと不思議だったことがある。
本屋で写真のコーナーを見ると、
荒木経惟森山大道の書籍は多くあるのに、
藤原新也の書籍はほどんと見つけられない。
私にとっては同じくらい有名な写真家なのに、
一般的にはそうではないのかと不思議だった。
アラーキーの写真・文章も好きだけれど)


それについて先日、
なるほどな〜という記事?を見つけた。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0160.html
藤原新也氏にも松岡正剛氏にもストーカーがいそうな感じがよくわかる(笑)


松岡正剛氏の千夜千冊はとてもおもしろい。
本好きな人には最高であろう。
彼が東京の丸善・丸の内本店にオープンさせた松丸本舗に、
前からずーっと行きたいと思っているのだけど、
未だ行けず。
その場に立った幸福感を想像してしまう(笑)








ただなんとなく、
私が藤原新也さんのことを好きだってことを書きたかっただけです。



死ぬな生きろ。
というメッセージがこの震災を受け、
いろんな意味を持って迫ってくる。
「希望」を思う。
人には明日しかなく、
前を見ることしかできなくて、
でもそれは確かな救いだと思うから。
祈るんだ。
願いではなく、
祈るんだ。