昨日は木苺狩りに行ってきました。



ウチがお茶農家を辞めて6〜7年経つらしいんだけど、
もうそんなに経つのかーって感じです。
辞めたことを知ったのは辞めた翌年になってからで、
なんだかショックだったことを覚えています。
ちなみに近所の農家も今年で辞めるところが数軒あるみたいで、
他人事なんだけどさびしいです。
昔はそこかしこ手の行き届いた新緑の茶畑がきれいだったのに、
今は荒れて荒れて景色まで寂れてしまったかのようです。
でもまだ両河内のお茶は健在だよね!
きれいなお茶畑が続くことを願います。
ただ好きだから。



そんなわけで、ウチのお茶畑は親戚にお願いした場所を除いて、
お茶の木を根元で刈り切り、杉の木を植えたそうです。
杉の木はまだ小さくて2メートルくらいでしょうか。
お茶の木を根元から引き抜くことは困難なので(山奥だし斜面だし)、
お茶の木の間に杉の木を植えることにより、
杉の木が大きくなると地面は日陰になるのでお茶の木の育成を拒むことができるそうです。
でも何十年後かに杉の木を倒して日向ができると、
またお茶の木は再生するそうです。
すごいな。



(なかなか本題に辿り着かないんだけど。。)


ところで筍の旬は4月いっぱいで終わりましたが、
筍はいまだに生えてきます。
どんどんどんどん生えてきます。
そんなに生えられても困るので、
出てきたやつはほとんどすべて切り倒さなければなりません。
もっとちゃんと管理してるお家は、
毎年新しい竹を何本か選んで伸ばし何年に生えたのか印をつけ、
古い竹を切っていくそうです。
そうすることにより、よりいい筍が出てくるそうです。
ウチは本気で筍をやってるわけではないので、
そこまで面倒なことはしません。
ただただ鎌や斧で切り倒していくのみです。
私は最近ずっと風邪が治らないのでやっていませんが。。



(やっと本題に入れる。。)


そして先週末父親が筍を狩りに点在しているいくつかの山へ行きました。
先に説明したお茶畑なのですが、
お茶畑の中にも筍はずんずん生えてきます。
父親はそんなお茶と杉が混在した場所にも筍を刈りに行って、
ぐったりして帰ってきました。。
そして
「木苺が山ほどなってて、食い過ぎて気持ち悪くなった」
と。


木苺!!
実はずっと探してたんだよねー。
木苺の花かもと思って目を付けてたとこは全部ヘビイチゴだったし。。。
間違えてた花 ↓

これは採りに行くしかないと。
んで昨日、行ってきまーすと出発したら、
一人じゃ心配だからとおばぁちゃんも付いてきてくれました。
逆にちょっと心配だったんだけど。


行ってみたらそれはすごいジャングルと化してた。
毎年草は刈ってたみたいなんだけど、
去年はやらなくて、
そしたら自分の身長くらいに成長した草が一面。


昔は日の当たる気持ちがいいきれいなお茶畑だったのに。。
よくおじぃちゃんとおばぁちゃんのお手伝いに来たなぁ。。
野山を犬と共に這いずり回り、みかんを食べて。。


みたいな感傷は5分で吹っ飛んだ。
自分の身長以上の杉の枝がチクチクして、
足元はお茶の木に取られ、
草を掻き分け、
木苺の棘は痛いし、
木苺の収穫と同じくらい蚊を叩き、
採った木苺の中に蟻がいたり、
もっと気持ちが悪いやつがいたり。



でも木苺すごいいっぱいあった!
それも去年草刈りをしなかったおかげ。
緑の中にある赤は目立って、とってもきれいだった。


モノラックで行ったけど、
茶畑のほんの入り口までしか行けなくて、
あとは草に覆われて侵入不可。


そのままたくさん食べると気持ち悪くなるので、
きれいに洗ってシロップを作ることにしました。
そのレシピは後日。



木苺は懐かしい味。
学校の帰り道に他人の家の柿とかウメとか勝手に採って食べたのとおんなじ味。


にしても、ヘビイチゴは普通の道端に生えてるのに、
木苺はなんであんな厳しい場所にしかないの〜?
来年行ったらもっとなってるよっておばぁちゃんは言うけど、
来年はもう完全に侵入不可なんじゃ・・・