何年振りかに会う、短大時代の友人。


朝9時過ぎ。
R1を東へ向かう。
右手にはどこまでも凪いだ海がきらきらと輝き、
左手には雪を被った山が連なる。
空は高く青く晴れ渡り、
その光景があまりに美しくて、
こうして言葉にしておきたかった。


途中で友達をピックアップし、
長泉町ベルナール・ビュフェ美術館へ。


絵画を見ている時は、
おそらくその時の自分の状態だとか、
思っていることが、
その絵から感じられることに少なからず影響すると思う。


パリの風景やドームを描いた幾つかの作品の中で、
1枚とても触れたくなるような絵があった。
すぐに忘れてしまうような、
なんてことない風景。
なのに、包まれているような感覚。
泣きたくなった。
理由など何もなく会いたくなった。



イタリアに住みたい友人とイタリアンのランチをして、
好きな本屋へ行き、
友人がよく行くという北欧雑貨の小さなお店に連れて行ってもらった。
そこでもうすぐ子供が生まれる友達に、
素敵なプレゼントを見つけて購入。


晴れた日には部屋の窓から、
駿河湾伊豆半島を見渡せるという家まで友人を送る。
この日は境界線も曖昧な白くぼやけた海が広がっていた。



ちょっと道に迷って、
よくわからないがR1に出て西へ走る。
蒼く染まっていく海。
きらきらと宝石みたいなネオンが海岸線を描く。
きれいな1日。



何年ぶりに会ったって、
好きな友達。
決定的に同じで、決定的に違う。
また、会いましょうね。